大腸ポリープ切除

ポリープ切除の実際をご紹介します。


検診で便潜血陽性の二次精査のため大腸内視鏡を受けた患者さんです。


横行結腸に1cm弱の茎のあるポリープを認めました。


NBIという特殊な光で表面を拡大観察して、内視鏡切除の適応となるポリープであることを確認します。


このような形状のポリープは茎に太い血管が通っていることが多く、そのまま切除すると出血の危険性があります。

そのため、切除前に茎の根本をクリップという器具で挟み込みます。


30秒もしないうちにこのようにポリープの色が紫色に変わって来ました。阻血効果が確認できました。


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クリップの上の茎の部分をワイヤで焼き切ります。


切れた跡です。
やはり少し出血しています。


念のため傷口にもう一つクリップで挟んで止血しました。


切除したポリープを掴んで持ち帰っているところです。
このポリープを組織検査に提出して良悪性を診断します。


便潜血陽性と判定されたら、必ず大腸内視鏡検査を受けましょう。